全国高等学校野球選手権大会の出場辞退会見で謝罪をする広陵堀校長(左)(撮影・岩下翔太)

第107回全国高校野球選手権大会の角田克会長(朝日新聞社社長)と宝馨副会長(日本高野連会長)が10日、兵庫・西宮市内で取材対応し、角田会長は暴力行為をめぐって史上初の大会中に出場辞退した広陵(広島)について「全国から集まった高校が戦っている中で、このような結果は大変残念であります」と述べた。

今年1月22日に同校部員間で暴力を伴う不適切な行動が発生。日本高野連にも報告し、3月5日の審議委員会で指導が決定。野球部には厳重注意、当該部員には1カ月間の公式戦出場禁止が下された。ただ、今大会の直前、SNS上で保護者とみられる投稿から騒動が一気に拡大した。

この日は同校の堀正和校長が取材対応し、9日の理事会にて全会一致で「出場辞退」が決定したと報告した。選手には、部長を通じて同日に伝えられ、この日の午前中にナインは失意のどん底で宿舎を出発。広島に戻ったという。

今回の辞退を受け、広陵の2回戦の試合予定だった大会第9日(8月14日)第4試合は津田学園高校(三重)の不戦勝となった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】広陵が史上初の暴力行為による大会中の出場辞退「大変残念であります」大会会長