【甲子園】広陵・堀校長、辞退理由に「SNSで監督コーチからの暴力情報…事態重く受け止め」
暴力行為をめぐって広陵(広島)の堀正和校長が10日、兵庫・西宮市内で取材対応し、第107回全国高校野球選手権大会の出場辞退を発表した。
午後1時過ぎ。堀校長がテレビカメラ計5台、約50人以上の報道陣に囲まれた。
冒頭のあいさつは以下の通り。
本日は、皆様、大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
広陵高等学校の校長の堀正和でございます。隣におりますのが事務局長の浅田でございます。
昨日、広陵高等学校の母体であります学校法人広陵学園の理事会を臨時に開催し、第107回全国高等学校野球選手権大会において、広陵高等学校の2回戦以降の出場を辞退することを決定いたしました。先ほど大会本部に出場を辞退させていただくことを申し入れ、ご了承をいただきました。今大会に出場しているチームの皆様から高校野球ファンの皆様、他、大会主催者である日本高等学校野球連盟、朝日新聞社、広島県高等学校野球連盟各方面の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
本校硬式野球部を巡っては、過去に日本高等学校野球連盟に報告をした部員間の暴力に伴う不適切な行為だけではなく、監督やコーチから暴力や暴言を受けたとする複数の情報がSNSなどで取り上げられています。こうした事態を重く受け止め、本大会への出場を辞退した上で、速やかに指導体制の抜本的な見直しを図ることにいたします。なお、新しい事実が発覚したわけではございません。現在、第三者委員会などで調査をしていただいている事案につきましては、全面的に協力をしてまいります。私も、昨日、広島県高等学校野球連盟の副会長の辞任を申し入れました。本校は、正課の活動のみならず、部活動などの課外活動においてもいかなる暴力も認めないことを掲げてまいりましたが、今回の事態を招いたことは誠に遺憾であり、忸怩たる思いです。今後二度とこうした事案が起きないように、再発防止に全力で注視してまいります。力を注いでまいります。
なお、現在SNSなどで配信されている画像や投稿の中には、事実と異なる内容、憶測に基づく投稿、生徒の写真など、関係しない生徒への誹謗中傷や加害の予告も見受けられます。生徒及び教職員の名誉と安全を保護するためにも、このようなことがないよう、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
改めて、皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
冒頭のあいさつを終えると、約25秒間頭を下げて謝罪した。