バルセロナ、DFイニゴ・マルティネスの退団を発表 Cロナウド擁するアルナスルに加入予定
バルセロナは9日、スペイン代表DFイニゴ・マルティネス(34)の退団を発表した。併せて、所属した2年間のキャリアにおけるプロ精神や献身的な姿勢などに対して感謝を伝えている。
スペイン紙ムンド・デポルティボによると、イニゴ・マルティネスは今年3月にバルセロナと来年まで契約延長したばかりだったが、アルナスル(サウジアラビア)移籍に向けて数週間前から交渉を開始し、合意に至ったとのことだ。また、バルセロナはイニゴ・マルティネスがアルナスルとフリーで契約を結べるように、残り1年の契約を解除したと説明している。
さらにイニゴ・マルティネスの退団はサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)の問題で新戦力をスペインリーグに登録できていないバルセロナにとって、給与総額から1400万ユーロ(約23億8000万円)を削減できるため、朗報になるとのことだ。
イニゴ・マルティネスは23年夏にフリーでビルバオからバルセロナに加入した。昨季はフリック監督指揮下で重要な役割を果たし、公式戦46試合に出場して3得点を記録し、スペインリーグ、国王杯、スペイン・スーパーカップの3冠達成に貢献した。
イニゴ・マルティネスが加入する予定のアルナスルはポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドやジョアン・フェリックスを擁し、スペインサッカー界のレジェンドであるフェルナンド・イエロがスポーツディレクターを務めるクラブ。現在、今季最初のタイトルとなるサウジ・スーパーカップ優勝を目指し、調整を続けている。(高橋智行通信員)