聖隷クリストファー対明秀学園日立 8回表聖隷クリストファー1死一、三塁 谷口理一のスクイズに拍手をする聖隷クリストファーの上村敏正監督(撮影・石井愛子)

<全国高校野球選手権:聖隷クリストファー5-1明秀学園日立>◇9日◇1回戦◇甲子園

初出場の聖隷クリストファー(静岡)が明秀学園日立(茨城)を破り、甲子園初勝利を挙げた。静岡県勢は夏の甲子園90勝に到達した。

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上村敏正監督(68)が32年ぶりに甲子園で勝った。前回勝利は浜松商時代の93年春、当時「終わりがないんじゃないか」と話していた大乱打戦の末に15-12で勝った岩国戦。新制高校となった48年以降の就任監督では、中村信彦監督の31年ぶり(86年春に尾道商、17年春に呉で勝利)を上回る最長の勝利ブランクになる。

これで昭和、平成に次ぎ令和でも勝利。3元号で勝った監督は阪口慶三監督(東邦、大垣日大)、佐々木啓司監督(駒大岩見沢、クラーク)に次いで3人目。86年春はPL学園・中村順司監督、88年夏は池田・蔦文也監督の名将を初戦敗退させた実績を持つ。監督通算成績は8勝7敗と勝ち越した。現在は校長でもある。校長兼任監督では10年春夏連覇の興南・我喜屋優監督が、11年の校長就任後に出場した例がある。【織田健途】

◆上村敏正(うえむら・としまさ)1957年(昭32)5月25日、静岡県二俣町(現浜松市)生まれ。浜松商3年の75年夏に捕手で甲子園出場。早大では準硬式野球部。御殿場、母校浜松商、浜松南、掛川西で監督を歴任。17年に聖隷クリストファー監督に就任し、20年から校長兼任。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園データ】聖隷クリストファー・上村監督が32年ぶり白星 昭和、平成、令和で勝利は3人目