【甲子園】高知中央・山野監督「ここまできて途中で終わるわけには」両校の承認で10回突入
<全国高校野球選手権:綾羽6-4高知中央>◇8日◇1回戦
高知中央はあと1死から白星が逃げた。
2-1の9回2死満塁、ゴロが遊撃に転がり試合終了かと思われたが高山がはじき、痛恨の適時失策で同点とされた。タイブレークの延長10回表に大量4失点。裏の反撃は2点止まりで力尽きた。PL学園出身で今年4月に就任した山野司監督(57)は「最終的にこちらのミスが大きかった。その差で負けてしまった」と肩を落とした。両校の了承を得て、10回突入は午後10時を過ぎていたが「ルールに則って一生懸命やるだけだった。ここまできて途中で試合が終わるわけにはいかないと思っていた」と死力を尽くした。
◆開始と終了の遅い試合 綾羽-高知中央戦は午後7時49分開始。試合開始時間が確認できる53年以降、夏の大会では前日7日の旭川志峯-広陵戦(同7時29分)を20分更新し、最も遅い開始となった。過去最も終了が遅かったのは21年小松大谷-高川学園戦の午後9時40分。
◆プロ野球では 開始と終了が遅かった主な例では53年8月9日の東急-近鉄戦(後楽園)が午後10時11分開始、同11時49分終了だった。この試合はダブルヘッダー第2試合。同5時2分開始の第1試合が延長20回(4時間46分)の長丁場となり、9時48分終了だった。