【ロサンゼルス時事】米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のプレーオフは29日、カンザスシティーでアメリカン・カンファレンス(AFC)決勝が行われ、スターQBのパトリック・マホームズを擁するチーフス(西地区1位)がベンガルズ(北地区1位)に23―20で勝ち、スーパーボウル(2月12日、アリゾナ州グレンデール)進出を決めた。王座決定戦に駒を進めるのは、最近4シーズンで3度目となった。 マホームズは今季のパス獲得距離5250ヤード、41TDパスがNFLトップで攻撃の要。前の試合で右足首を痛めて出場が危ぶまれ、この夜も足を引きずる場面があったが、2TDパスを通すなど奮闘した。20―20の同点で迎えた最終クオーターの残り8秒からのプレーで、味方がFGを決めて勝利。気温が氷点下5度を下回る本拠地は熱気に包まれ、「一丸となって戦った。最高のチーム」。プロ野球横浜(現DeNA)でもプレーした元大リーグ投手を父に持つ27歳は胸を張った。 ベンガルズの3年目QBで、昨季スーパーボウルに導いたジョー・バロー(26)とは、ともにNFLを代表する同年代の司令塔として試合前から多くのメディアで比較されてきた。これまでの直接対決は昨季のAFC決勝を含めてマホームズの3戦全敗だったが、今回初めて注目の対決を制した。 2週間後のスーパーボウルではナショナル・カンファレンスを制したイーグルス(東地区1位)と対戦する。「自分の仕事はまだ終わっていない。しっかり準備してベストのプレーをしたい」。マホームズは言葉に力を込めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ベンガルズ戦でボールを持つチーフスのマホームズ=29日、米ミズーリ州カンザスシティー(AFP時事) 〔写真説明〕スーパーボウル進出を決め、喜ぶチーフスのマホームズ=29日、米ミズーリ州カンザスシティー(AFP時事)