2004年アテネ五輪の柔道女子78キロ級で金メダルを獲得した園田(旧姓阿武)教子さん(46)が、現役時代から所属する警視庁の男子の監督に就き、指導に当たることが12月31日分かった。関係者によると、女性が警視庁の男子を率いるのは初めてとなる。 福岡・柳川高、明大と進み、試合運びと組み手のうまさに加え、受けの強さも武器に日本の女子重量級をけん引。世界選手権は1997年から4連覇。3度目の五輪出場となったアテネ大会で念願を果たした。その後、現役を退き、全日本柔道連盟で女子ジュニアコーチなどを歴任。強化委員を務めている。 警視庁の男子は72年ミュンヘン五輪金メダルの関根忍をはじめ、高木長之助、遠藤純男、棟田康幸の世界王者らを輩出。現在は日本代表クラスの選手がおらず、立て直しに向け、その手腕に期待が寄せられている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕警視庁のイベントに参加したアテネ五輪の柔道女子金メダリストの園田教子さん=2014年9月、東京都中央区