高梨は直前の試技でトップの得点を挙げて本番に臨んだが、1回目は最近では珍しく踏み切りのタイミングが遅れ、K点に届かず89メートル。「ジャンプは1本目が一番大事。詰めが甘かった」。それでも2回目はミスを繰り返さず94.5メートルまで伸ばし、復調に近づいていることを印象付けた。 年末年始の4戦実施は女子W杯の新たな試みで、この期間の総合得点トップには黄金に輝くフクロウ型のトロフィーが贈られる。男子で伝統のジャンプ週間に近い位置付けで、高梨も「トップ争いできるように頑張りたい」と上位を狙う。 (フィラハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる高梨沙羅=28日、オーストリア・フィラハ