ポルトガルのロナルドは、いら立った様子でベンチに下がった。既に1次リーグ突破を決めていた状況で、3戦連続の先発出場。37歳はネットを揺らすことができないまま後半途中で退いた。  絶好機は前半40分すぎ。味方のミドルシュートを相手GKがはじいたこぼれ球が、自身の方へ飛んできた。ヘディングシュートはゴール左へ外れ、舌を出して悔しがった。後半には仲間にパスを求め、相手守備の裏から抜け出したもののオフサイドと判定された。  初戦でPKを決め、史上初の5大会連続ゴールを達成。大会通算8得点となり、「黒ヒョウ」の異名を取ったエウゼビオが持つ母国の最多記録にあと1と迫る。得点への強い気持ちが空回りしているのか、好機で持ち前の決定力を欠いている。  1―0の前半27分、相手CKが自身の体に当たり、不運な形で同点ゴールを決められた。悪い流れが続くが、会場を出る際の表情はすっきりとしていた。悲願の初優勝に向けて、ギアを上げたい。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ボールに飛び込むポルトガルのロナルド(手前)=2日、アルラヤン(AFP時事) 〔写真説明〕前半、競り合うポルトガルのロナルド(左)と韓国の金英権=2日、アルラヤン(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 いら立つロナルド=決定機生かせず―W杯サッカー・ポルトガル