ベルギーのFWルカクにとって悪夢のような試合になった。勝たなければ1次リーグ敗退のクロアチア戦。救世主として期待を背負い、後半からピッチに立った29歳のストライカーは、信じられないミスを連発した。 後半15分、ペナルティーエリア内でこぼれたボールを蹴り込むも、ポストを直撃。終盤にはムニエの蹴ったボールがゴール前の自分に向かってきたが、反応が遅れて枠を捉えられなかった。終了間際は右クロスを胸でコントロールできず、決定機を逸した。 国際Aマッチでベルギー歴代最多の通算68得点を誇り、「黄金世代」を象徴する存在だ。前回大会は4得点を挙げ、チームの過去最高3位に貢献した。今季は故障に苦しみ、回復しないまま迎えた初戦は欠場。第2戦は終盤だけ出た。万全な状態には程遠く、実戦感覚は戻っていなかった。 前回3位の「赤い悪魔」が1次リーグ敗退。ルカクは責任を背負うように頭を抱えた。カスタニュは「彼を責めることはできない。彼がいなければ、チャンスはなかったかもしれない」とかばった。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、競り合うベルギーのルカク(左)とクロアチアのグバルディオル=1日、アルラヤン(AFP時事)