日本とスペインは、昨夏の東京五輪準決勝でも対戦している。その五輪代表のうち、日本は12人、スペインは7人が今回のW杯代表となった。五輪では0―1で敗れた日本にとって、雪辱を果たす一戦にもなる。 銀メダル以上を懸けた試合だった。日本は思うようにボールを支配できなかったものの対抗し、90分間無得点のまま延長戦にもつれ込んだ。だが、PK戦まであと残りわずかという延長後半10分。オーバーエージ(OA)枠のアセンシオに一瞬の隙を突かれ涙をのんだ。 当時のピッチには、吉田らOA枠の3人に加え、堂安、久保、田中らがいた。五輪直前にも親善試合で戦っていて、A代表にも通じるスペインの特長は把握している。2試合で得た経験を、W杯の戦いでも生かすことができるのは大きい。 今回のスペインは強い。それでも、堂安が「五輪で負けた以上、2回も負けられない。覚悟を持って臨みたい」と言えば、「素晴らしい舞台でまた対戦できるのはいいストーリー。借りを返したい」と板倉。五輪代表組はそろって、並々ならぬ闘志を燃やしている。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スペイン戦に向けて練習する堂安=29日、ドーハ 〔写真説明〕スペイン戦に向けて練習する(左から)長友、久保、鎌田ら=29日、ドーハ 〔写真説明〕スペイン戦に向けて調整する冨安=29日、ドーハ