サンドバッグのようにたたきのめされた。コスタリカはいいところなく完敗。スアレス監督は「スペインがはるかに上回ったが、7点もの差はないはず」と苦しい胸の内を語った。  4―4―2のブロックを敷いたが、マークが定まらない。パスワークをつかさどるブスケツにプレッシャーをかけられず、簡単にゴール前に迫られた。開始30分あまりで3失点。そこから5バックに変えても流れは変わらずじまい。反撃の糸口すらつかめなかった。  大番狂わせを演じた8年前の姿は見る影もない。ブラジル大会でウルグアイ、イタリア、イングランドの強豪3チームを上回り1次リーグを首位通過。5試合で2失点の堅守で8強入りした。その立役者だったGKナバスを含め、この日の先発は7人が30代。世代交代は進まず、力の衰えが露呈した。  次の日本戦に敗れると1次リーグ敗退が決まる可能性がある。「きょうのことは早く忘れる。もちろん次は違うことをしないといけない」と指揮官。立て直しは急務だ。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、スペインのモラタに7点目を奪われ、肩を落とすコスタリカのGKナバス(手前)=23日、ドーハ(ロイター時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 コスタリカ、いいところなし=日本戦へ立て直し急務―W杯サッカー