26年ぶりの日本一を目指すオリックスにとっては痛い黒星となった。第1戦の先発マウンドを託された山本が、2本塁打を浴びるなど五回途中まで4失点。チームが全幅の信頼を寄せるエースが崩れた。 慣れない神宮のマウンドが影響したか。立ち上がりから本来の姿はなかった。一回2死一、二塁で、オスナの三塁線への打球はフェアかファウルか微妙だったが2点二塁打となり、先制された。運にも見放され、後手に回った。 二回こそ下位打線を3人で抑えたが、三回に塩見、四回にはオスナにソロを浴びた。そして五回。先頭の代打キブレハンへ3球目を投じたところで左脇腹をつったような感覚を訴え、わずか64球で降板した。 昨年の日本シリーズでは、第1戦を含め2試合に登板したが、勝ち星はつかなかった。「初戦はもちろん大事。いいパフォーマンスを出せたらいい結果になる」。その思いで臨んだ3度目のマウンドだっただけに、悔しさの残る結果となった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、ヤクルトの塩見(左)に勝ち越しのソロ本塁打を打たれたオリックス先発の山本=22日、神宮 〔写真説明〕5回、治療のためにベンチへ向かうオリックス先発の山本(中央)。そのまま降板した=22日、神宮