1点差に迫られた後、少し試合の流れが止まって追加点が欲しい場面。ソフトバンクのデスパイネが、最高の形で期待に応えた。 七回2死一、二塁。3ボール1ストライクから、カーブにタイミングを合わせて強振した。左翼席へ放り込み、敵地のファンを黙らせた11号を「体がうまく反応して打つことができた。いい追加点になった」と喜んだ。 五回にも左翼方向へ大きな打球を放っていた。西川がフェンスに激突しながら捕球する好守に阻まれたものの、感覚は決して悪くなかった。 首位争いが激しくなる最終盤に入ってから好調をキープしている。ここ5試合では長打力を発揮して計7打点をマーク。自身も調子の良さに手応えを感じており、「チーム一丸となって戦っている。どんな大事な場面でも思い切っていきたい」とチームへの貢献を誓う。 7投手の継投による「ブルペンデー」で快勝し、連勝を6に伸ばした。10日からの11連戦は、まだ初戦を落としただけ。藤本監督も「この6連勝は大きい。最後まで乗り切れるように頑張る」と言葉が弾んだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕7回、3ランを放つソフトバンクのデスパイネ=16日、楽天生命パーク