プロボクシングの世界バンタム級3団体王座統一12回戦は7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)統一王者の井上尚弥(大橋)が、世界ボクシング評議会(WBC)王者のノニト・ドネア(フィリピン)を2回1分24秒TKOで下した。日本選手が世界主要3団体を統一したのは初めて。防衛回数は、スーパー王者に認定されているWBAが7度目、IBFが5度目。 井上尚は2019年11月に世界5階級制覇の実績を持つドネアと対戦し、3―0の判定勝ち。今回は2年7カ月ぶりの再戦だった。 戦績は井上尚が23戦全勝(20KO)。ドネアは42勝(28KO)7敗。 ◇井上尚弥の略歴 井上 尚弥(いのうえ・なおや)12年10月プロデビュー。14年4月にWBCライトフライ級、同年12月にWBOスーパーフライ級、18年5月にはWBAバンタム級の王座を獲得し、3階級制覇を達成。WBSS同級では19年5月の準決勝でIBFのタイトルを奪取し、同年11月の決勝でWBAスーパー王者のドネアを破り優勝した。右ボクサーファイター。165センチ。29歳。神奈川県出身。 ◇ドネアの略歴 ノニト・ドネア(フィリピン)01年2月プロデビュー。07年7月にIBFフライ級王座を奪取。階級を上げ、14年5月のWBAフェザー級王座獲得で世界5階級制覇を達成。その後バンタム級に戻り、18年11月にWBA王者に。19年11月に井上尚に敗れてタイトルを奪われたが、21年5月の再起戦でウバーリ(フランス)を破ってWBC王座に返り咲いた。右ボクサーファイター。170センチ。39歳。フィリピン・ボホール島出身。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕世界バンタム級3団体王座統一戦の2回、ドネア(右)を攻める井上尚弥=7日、さいたまスーパーアリーナ