ロッテの佐々木朗は6回4安打1失点の投球にも、反省や味方への感謝の言葉を並べた。 一回に2点の援護を受けてからマウンドへ。「早い段階で点を取ってもらったので、思い切って投げることができた」と話した。 直球は多くが160キロを超えた。自己最速に並ぶ164キロも5球。全て追い込んでから力の入る場面で、一回に柳田に振らせた外の球を含め、3球は三振の最後の球だった。球威で押しながらも常々求める質には納得せず、「強さはあったが、コントロールが全然良くなかった」。 ピンチでの粘りは光ったものの、「イニングを稼げなかったので、次回はしっかり修正したい」。二回2死後からの6者連続を含む9三振を奪った一方で、97球を要したことを反省材料に挙げた。 交流戦前最後の登板を、リーグトップに並ぶ無傷の5勝目を手にして締めた。謙虚な姿勢は崩さず、「僕の力よりも後ろの投手や、野手陣の力が大きい。次回はもっといいピッチングができるように頑張りたい」。求める理想は高いところにある20歳の若武者が、今度はセ・リーグ相手に腕を振る。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投するロッテ先発の佐々木朗=20日、ペイペイドーム