小平奈緒との一問一答は次の通り。 ―最後のレース半年前の発表理由は。 たくさんの人と一緒に滑りたい気持ちがある。早い段階で言っておいた方が皆さんの心も決まるかなと感じた。自分の心にうそはつきたくない。 ―4回出た五輪を振り返ると。 バンクーバー五輪は成長、ソチ五輪は屈辱、平昌五輪はまた成長という感じ。今回の北京五輪はなかなか言葉が見つからなくて、今もどんな五輪だったのかなと振り返っているところ。自分自身の生き方を通して、たくさんの方々にありのままを届けられた。スケートをやってきてよかった。 ―500メートルの世界記録に届かなかった無念は。 まったくない。人それぞれ生まれ持ってきた体も違うし、レース条件や運もある。記録を目指す過程がすごく成長させてくれた。 ―高木美帆と滑るのも最後。 バンクーバー五輪から世界で一緒に戦わせてもらって、すごく大きく成長してくれたなと感じている。同じ時期にスケートができたことは私にとってもすごく貴重な時間だった。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見するスピードスケート女子の小平奈緒=12日午後、長野市