プロボクシングの世界ミドル級王座統一戦に敗れた前世界ボクシング協会(WBA)スーパー王者の村田諒太(36)=帝拳=が試合から一夜明けた10日、注目される進退について、所属ジムを通じ「ゆっくり休んでから考える」と談話を発表した。 村田は国際ボクシング連盟(IBF)王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に9回TKOで屈した。世界主要3団体統一を果たした経験もある名王者。かねて対戦を熱望してきただけに、「すごく濃密な時間だった。あの時間の感じ方、空間を味わえたことが、僕の大きな財産」と振り返った。 現在の心境は「今はまだ受け入れの段階だと思うので、頭が理解していない」と説明。「ボクシングをしたいとか、やっぱり辞めるとか。次の道がなかなか見つからないとか。(この先に)いろいろなプロセスが来ると思う。それも乗り越えていければいいなと思っている」と明かした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕試合から一夜明け、談話を発表した前WBAミドル級スーパー王者の村田諒太=10日(帝拳ジム提供)