【オーガスタ(米ジョージア州)時事】7日に開幕した男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズ・トーナメント(米ジョージア州)で、昨年2月に自動車事故で重傷を負ったタイガー・ウッズ(46)=米国=が復帰を果たした。 初日をアンダーパーで回り10位。会場のオーガスタ・ナショナルGCを彩るアザレアと同じ、鮮やかなピンク色のウエアを着たスーパースターが存在感を示した。 1番ホールからスタートしたウッズの背中を、「行け、タイガー!」と叫ぶファンの声が後押し。前半の見せ場は6番(パー3)。第1打をピンから60センチにぴたりとつけてバーディーを奪った。「パトロンのエネルギーを感じられたことは素晴らしかった。会場は熱狂に包まれていた」。大歓声を浴び、しみじみと振り返った。 現在も脚にはプレートやねじが入っていると言い、起伏のあるコースを回った後は、「痛みはある」。グリーンでは低くしゃがみ込めず、パターで体を支えながら中腰でラインを読む場面もあった。 マスターズ出場は24度目。簡単な挑戦ではないが、5度制した舞台の戦い方は知り尽くしている。「どこに打てばいいかは分かっている」。復活への強い気持ちをにじませた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕第1ラウンドの7番でティーショットを放つウッズ=7日、米ジョージア州オーガスタ(EPA時事)