金光大阪は古川の粘投でうれしい甲子園初勝利を挙げた。八回以外は毎回走者を背負ったが、「引くことなく攻められた」。五回2死満塁のピンチでは4番松永を空振り三振に仕留めるなど、得点を許さなかった。 昨秋、元プロ野球中日の投手でOBの吉見一起さんの指導を受ける機会があり、「エースなんだから」と励まされた。今回の一戦はその言葉を糧に投げ切り、「完封する気持ちはあった。達成でき自信になった」と喜んだ。 1997年から指揮を執る横井監督は「精神的に粘り強くなった」とエースに賛辞を贈り、「(甲子園初勝利まで)長かった。OBの思いも出たのでは」と喜びに浸った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕日大三島に完封勝ちし、喜ぶ金光大阪の古川(右)=21日、甲子園