高安が3勝同士の一番を制した。有望株の琴ノ若を相手に、「集中して厳しい相撲を取ろうと思っていた」。四つに組んでじっくり攻め、投げで揺さぶる。機を見て右上手を浅く引くと、豪快に裏返しにした。  先場所は同じ部屋に新型コロナウイルスの陽性者が出たため全休。「こればかりは仕方のないこと」と割り切り、前向きに稽古に取り組んできた。「2年ぶりの大阪で、たくさんの人が来ていてやりがいがある」。待ちわびた土俵で、ベテランは気力に満ちている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕高安(上)は琴ノ若を上手投げで破る=16日、エディオンアリーナ大阪
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 高安、じっくり=大相撲春場所