大阪の街に春場所が2年ぶりに戻ってきた。新型コロナウイルスの影響で昨年は会場が東京に移され、一昨年は異例の無観客開催。初日は約5000人の観客が訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)は「本当に待ってくれていた感じがする。相当入ってくれて、ありがたい」と感謝した。 静寂に満ちた2年前の土俵とは打って変わり、ファンは熱のこもった拍手で力士を後押しした。大阪府出身の宇良は黒星を喫したが、準ご当所となる兵庫県出身の貴景勝との一番で会場を沸かせ、「元気な姿を見てもらえるように頑張りたい」と奮闘を誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕有観客で開催された大相撲春場所で土俵入りする幕内力士=13日、エディオンアリーナ大阪