17歳の河辺はSP冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑み、回転が足りずに転倒した。五輪で初めての演技は62.69点にとどまったが「独特の雰囲気があり、それが逆に楽しかった。ミスは悔しいが、その後は精いっぱいできた」と振り返り、気落ちした様子はなかった。 昨年末の全日本選手権ではSP、フリーとも3回転半を決めて3位に入り、シーズン前は想像もしていなかった五輪代表の座をつかんだ。北京入りしてからの練習ではルッツ―トーループの連続3回転に苦しむことが多かったが、これをSPで決めて、成長ぶりを示した。 フリーではX JAPANのYOSHIKIさんの楽曲「ミラクル」で演技する。「この状況からミラクル(奇跡)を起こして、上に行けるように頑張りたい」と、意欲十分に語った。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕フィギュアスケートの女子SPで演技する河辺愛菜=15日、北京 〔写真説明〕フィギュアスケートの女子SPで演技する河辺愛菜=15日、北京