28年ぶりの記録更新なるか―。J1磐田の元日本代表MF遠藤保仁(42)が今季リーグ戦で得点を決めると、J1最年長ゴール記録を塗り替える。現在の記録は「神様」と呼ばれたジーコ(鹿島)が1994年にマークした41歳3カ月12日。日本代表の国際Aマッチ歴代最多出場やJ1最多出場の記録を持つベテランに、新たな勲章が加わることになる。 自らの力で再びJ1の舞台に戻ってきた。長年G大阪の顔としてプレーしたが出場機会が減り、「新しいチャレンジをしたい」と2020年10月、期限付き移籍でJ2磐田へ。精度の高いパスを武器に攻撃の中心を担い、昨季J2優勝とJ1昇格に貢献。オフに完全移籍を決めた。 昨年は35試合の出場で3得点と健在ぶりを示した。まだまだ老け込むつもりはなく、「僕自身は至って普通にプレーしていただけ」と振り返る。若手に対しても、言葉ではなく「プレーで見せられればいい」と自然体を貫いてきた。 J2を含めれば、プロ1年目の98年から24年連続で得点をマークしてきた。正確な右足のFKに加え、PKでJ1歴代最多31得点を誇る名手。期待は大きく膨らむ。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕J2でプレーした昨季、京都戦で競り合う磐田の遠藤(左)=2021年11月7日、静岡・ヤマハスタジアム