【ロンドン時事】陸上の2019年世界選手権男子100メートル覇者、クリスチャン・コールマン(米国)が1月29日、米ニューヨーク州で行われた室内競技会の60メートルを6秒49で制した。ドーピング規定違反により昨年11月まで18カ月間の資格停止処分を科されたが、久々の主要国際大会で健在ぶりを示した。 25歳のコールマンは検査に必要な居場所情報の提供を1年間に3度怠ったとして処分を受け、金メダル候補だった東京五輪に出場できなかった。29日のレースは、自身と同じ100メートルの自己記録9秒76を持つトレーボン・ブロメル、東京五輪200メートル銅メダルのノア・ライルズ(ともに米国)ら実力者に競り勝った。 英BBC放送(電子版)などによると、「明らかに不安を感じていた」と本音を漏らしつつ、「準備段階から良い感触だった。準備はできていた」。自身の持つ室内世界記録の6秒34には届かなかったものの、自信を取り戻すには十分な結果を残した。 東京五輪の100メートルは、伏兵ラモントマルチェル・ヤコブス(イタリア)が9秒80で金メダル。世界記録を持つウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)の引退後は絶対王者がいない。コールマンは7月に母国で開かれる世界選手権(オレゴン州)で連覇を果たせるか。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕陸上の室内競技会で男子60メートルを制したコールマン=1月29日、米ニューヨーク(AFP時事)