1966年劇団「早稲田小劇場」を創立。1976年富山県利賀村に本拠地を移し、合掌造りの民家を劇場に改造して活動。1982年より日本で最初の世界演劇祭を開催。世界各地での上演活動や共同作業など国際的に活躍するとともに、俳優訓練法スズキ・トレーニング・メソッドはモスクワ芸術座やニューヨークのジュリアード音楽院など世界各国の劇団や学校で学ばれている。1974年、岩波ホール芸術監督。公益財団法人利賀文化会議理事長。情報誌「imidas2001」(集英社)の「20世紀を創った人々550」では、演劇の分野で小山内薫(作家・演出家、築地小劇場創立者)、小林一三(阪急・東宝グループの創立者)、大谷竹次郎(松竹株式会社の創立者)、杉村春子(女優・文学座)、浅利慶太(演出家・劇団四季代表)らと並んで6人のうちの1人に数えられ、「理論・実践・教育・組織運営における新しい演劇人の在り方を示す代表的な存在である」と評されている。ケンブリッジ大学が刊行している20世紀を主導した演出家・劇作家21人のシリーズに、メイエルホリド(露)、ブレヒト(独)、ピーター・ブルック(英)、ハロルド・プリンス(米)、ムヌーシュキン(仏)、ロバート・ウィルソン(米)などとともに、アジア人としてただ1人選ばれ、すでに「The Theatre of Suzuki Tadashi」として出版されている。フランスから芸術文化勲章、ロシアからスタニスラフスキー賞、ユネスコからタリア賞を受賞。