ハーバード大学T.H.Chan 公衆衛生大学院。Beth Israel Deaconess Medical Centerの教員も務める。専門は疫学で、特に大気汚染や気候変動などの環境要因が心血管疾患に及ぼす影響を研究している。その他主な業績として、運動、ストレス、アルコール摂取などの生活習慣と急性心筋梗塞リスクの関連について重要な論文を発表、研究成果は多くの国際的な学術誌で引用され、世界的に高く評価されている。
医療経済学 Alastair Gray教授
オックスフォード大学ヘルスエコノミクス研究センター所長。医療・介護における資源配分と意思決定を改善するための経済学の活用を専門とし、英国における費用効果分析の権威の一人。臨床医学研究の分野では、精神医学、脳神経外科、高齢者ケアなど多岐にわたる領域で医療経済的評価に関する多くの成果を報告している。著書Applied Methods of Cost-effectiveness Analysis in Healthcare(Oxford University Press, 2010)は、費用効果分析研究に実践的な内容が盛り込まれ、初学者にも理解しやすいことで知られる。
社会疫学 Ichiro Kawachi教授
ハーバード大学T.H.Chan 公衆衛生大学院教授。ニュージーランドのオタゴ大学医学部卒業、同大学博士課程修了後、1992年よりハーバード大学に在籍して教鞭をとる。2008~2018年にはハーバード公衆衛生大学院の社会行動科学学科長も務めた。専門は社会疫学であり、バークマン教授との共著、Social Epidemiology (Oxford University Press, 2000, 2014 2nd ed.)は、社会疫学の世界的教科書になっている。日本語での著書も多数。
産業環境保健学 Jaime Hart准教授
ハーバード大学T.H.Chan 公衆衛生大学院およびBrigham and Women病院の准教授として環境保健に関する研究に従事。Nurses' Health Studyなどの大規模コホート研究を主導し、大気汚染物質、気温等が死亡や疾病罹患など、さまざまな健康に与える影響を分析し、多くの論文を発表。近年は、地理情報システム(GIS)を用いた環境評価とその健康影響の研究に関わっている。