DX実現に向けた組織・人材戦略 第3回 開催報告

2023年11月28日
フューチャー イノベーション フォーラム

フューチャー イノベーション フォーラム(代表:金丸恭文・フューチャー株式会社会長兼社長)は、2023年11月7日にイノベーションワークショップ2023シリーズの第3回を開催しました。
本ワークショップでは「DX実現に向けた組織・人材戦略」をシリーズテーマに、全3回の講義とディスカッションをつうじて、日本企業が取り組むべきDX推進やAI等の新たな技術を活用したビジネスと付加価値の創出について考察しています。第3回では、本シリーズにご参加いただいた皆様にグループディスカッションを行っていただきました。

【第3回開催概要】
プログラム:
グループディスカッション「自社DX実現のためのネクストアクション」
発表、意見交換
講演「技術革新とDX」フューチャー株式会社 取締役CTO 齋藤洋平

日時:2023年11月7日(火) 17:00~19:10
会場:フューチャーアーキテクト株式会社(東京都品川区)

【グループディスカッション概要】
DX実現に向けた組織づくりや人材戦略に携わる皆様が「自社DX実現のためのネクストアクション」をテーマに自社で感じている課題、実践している取組みなどを共有し、業種・業界を越えて議論することで課題解決の糸口を探りました。どのグループも議論が盛り上がり、予定時間を延長しての実施となりました。各グループの発表内容と意見交換の一部を紹介します。

各グループの発表より抜粋
・「自社の変革を実現したい」という思いを持った社員をいかに育てるかが課題。そのためには人事制度やカルチャー面での取組みも必要になっている。
・DX、ITに関わる人材は流動性が高まっている。社員が働き続けたい企業になるためには、働き方など様々な面での見直しや自社の魅力をアピールすることも重要と感じる。
・DXという言葉は定義が曖昧なまま使われている。どのような変革を目指すかというビジョンを共有するとともに、IT環境を変えることで成功体験を生み出し、マインドの醸成につなげたい。
・DXを推進するには、チャレンジできる企業カルチャーへの変革が求められる。企業は評価制度も含めて失敗を容認できる仕組みを用意することが重要だ。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202311243317-O3-E2V84d15

 
【講演概要】
フューチャー株式会社 取締役CTO 齋藤洋平
「技術革新とDX」
AIの“冬の時代”だった2000年代前半に大学院で音声認識を学んだが、当時AIの性能は人間に全く歯が立たなかった。しかし、2017年に生成AIのコア技術である“Transformer”が生まれ、文章読解や言語理解においてAIの性能が急激に上がると、時代は大きく変化した。それまでは人間がAIに任せるタスクをデザインし、AIがそれを実行するという形にとどまっていたが、基礎技術の革新による非連続的成長を経て、AIは今や汎用的なタスクをこなせるようになった。AIを活用したシステム構築のデザインは、以前とは全く異なるものとなっている。
ここ10年の変化として、サーバーレスアーキテクチャに代表されるクラウドネイティブが広まったことも大きい。AIとクラウドはともに個別の技術要素・サービスを実現するだけのものだったが、抽象化が進んだことでスピードやコストを重視したシステム構築を実現可能にした、という点で共通している。
DXを技術的な観点で見ると、経営戦略や業務改革につながるシステムを実装し、業務効果を果実とする「デジタライゼーション」と、生み出されるデータの分析・学習をもとにした「データドリブンな意思決定」の2軸がある。第1回の松尾先生の講義にもあったように、今後はトライアル&エラーをいかに速く回し、そのなかで成功した試みに対してアクセルを踏むかという勝負になっていくだろう。
DXに取り組むにはまず「DXとは何か」の解像度を上げ、技術の内製化、運用、外部とのパートナーシップのあり方まで含めたデジタライゼーション面でのデザインと、新規事業や業務改革のデザイン、さらにはそれらを推進する品質管理、データガバナンスといったテクノロジーの観点を持ちつつ推進していくことが重要だ。

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【本ワークショップに関するお問い合わせ】
フューチャー イノベーション フォーラム事務局
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情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 イノベーションワークショップ2023