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アッヴィ合同会社
アッヴィ、体軸症状を含む活動性関節症性乾癬の患者さんにおけるウパダシチニブ (リンヴォック(R))の新たな有効性データを米国リウマチ学会2021年次総会で発表
●第III相SELECT-PsA 1試験およびSELECT-PsA 2試験の事後解析におけるプラセボとの比較で、ウパダシチニブ(リンヴォック(R))を投与した活動性関節症性乾癬の患者さんにおいて、24週時に体軸症状に関し高い臨床反応を示す1
●本データは米国リウマチ学会(ACR)2021年次総会にて発表
イリノイ州ノースシカゴ、2021年11月9日(米国時間)-アッヴィ(NYSE:ABBV)は本日、活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎、PsA)の成人患者さんの体軸症状に対するウパダシチニブ(リンヴォック(R))の有効性を評価する第III相SELECT-PsA 1試験およびSELECT-PsA 2試験についての新たな事後解析の結果を発表しました。解析によると、両試験において、活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎)の患者さんを対象に、プラセボ群と比較し、ウパダシチニブ(15 mg、1日1回)群では、体軸症状に関して一貫して高い臨床反応を24週時に示しました。SELECT-PsA 1試験においては、ヒュミラ(R)(アダリムマブ)と比較し、数値的に高い傾向の臨床反応を24週時に示しました。
体軸症状は、治験責任医師による評価および患者報告アウトカムに基づく基準[ベースライン時に強直性脊椎炎の疾患活動性指数(BASDAI)が4以上かつBASDAI Question 2が4以上]により定義されました1。この結果は、米国リウマチ学会(ACR)2021年次総会において11月9日(火)午後3:30~3:45(米国中部標準時)の口頭発表で取り上げられました(抄録番号:1945)。
Thomas Hudson, M.D., senior vice president, research and development, chief scientific officer, AbbVieは、次のように述べています。「これらのデータは、ウパダシチニブが関節症性乾癬(乾癬性関節炎)のさまざまな症状の影響を緩和するのに役立つ重要な治療選択肢となる可能性があるという一連のエビデンスを、さらに強化するものです。関節症性乾癬(乾癬性関節炎)等のリウマチ性疾患を抱えるより多くの方々の治療の向上を目指し、引き続き当社の治療法のポートフォリオ全般にわたり研究を推進していきます」
SELECT-PsA 1試験において24週時、BASDAIおよび強直性脊椎炎の疾患活動性スコア(ASDAS)についての全評価項目で、ウパダシチニブはアダリムマブと比較して数値的に高い傾向の臨床反応を示しました1。24週時にASDASの臨床的に重要な改善(CII)を達成した患者さんの割合は、ウパダシチニブ(69.8%)がアダリムマブ(54.1%、名目上のP<0.05)より高いという結果となりました1。
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M102977/202112024305/_prw_PT1fl_CldL4R05.png】
ADA:アダリムマブ、ASDAS:強直性脊椎炎の疾患活動性スコア、BASDAI:強直性脊椎炎の疾患活動性指数、CII:臨床的に重要な改善、EOW:隔週、ID:非活動性疾患、LDA:低疾患活動性、MI:大幅な改善、MMRM:mixed-effect model for repeated measures、NRI:non-responder imputation、PBO:プラセボ、UPA:ウパダシチニブ
***P<0.001, UPA 15 mg vs PBO、#P<0.05, UPA 15 mg vs ADA、名目上のP値が示され、多重比較に関する調整は行われなかった
† バイナリエンドポイントについては、現在のDMARD使用の有無を主要層別因子として調節したCochran-Mantel-Haenszel検定を用いて構築した、NRIによる解析が用いられた。
‡ ASDASのしきい値: ID <1.3、LDA <2.1、MIのベースラインからの変化量 ≥2、CIIのベースラインからの変化量 ≥1.1
§ 連続エンドポイントについては、治療、来院、治療と来院の交互作用、層別因子である現在のDMARD使用の有無を固定因子、ベースライン値を連続固定共変量として、非構造化分散共分散行列によるMMRM解析を用いた
Iain McInnes, professor of medicine and Versus Arthritis professor of rheumatology at University of Glasgow, U.Kは、次のように述べています。「体軸症状を抱える関節症性乾癬(乾癬性関節炎)患者さんは、機能面で著しい困難に直面することもあります。これらのデータは、体軸症状に苦しむ患者さんをはじめとする、より多くの患者さんの疾患コントロールにウパダシチニブが役立つ可能性があることを強調するものです」
事後解析により得られた知見は、治験責任医師による評価のみに基づいた先のデータと一貫しています1。
SELECT-PsA 1およびSELECT-PsA 2両試験について公表されたリンヴォックの安全性プロファイルは、これまでに報告された試験結果と一貫しており、新たな安全性リスクは認められませんでした2,3,4。
先に報告したとおり、SELECT-PsA 1試験において24週までに発現した重篤な感染症は、リンヴォック(15 mg)群の1.2%に対し、プラセボ群で0.9%、ヒュミラ群で0.7%でした2。静脈血栓塞栓症(VTE)と判定された例はリンヴォック(15 mg)群では認められず、アダリムマブ群では2例(0.5%)、プラセボ群で1例(0.2%)でした2。主要な心血管系イベント(MACE)について、リンヴォック(15 mg)群では報告がありませんでしたが、プラセボ群で1例、ヒュミラ群で2例の報告がありました2。帯状疱疹については、リンヴォック(15 mg)群で4例(0.9%)、プラセボ群で3例(0.7%)の報告があり、ヒュミラ群では報告がありませんでした5。死亡例は、プラセボ群で1例(0.2%)、リンヴォック(15 mg)群およびアダリムマブ群では認められませんでした2。
先に報告したとおり、SELECT-PsA 2試験において24週までに発現した重篤な感染症は、リンヴォック(15 mg)群の0.5%に対し、プラセボ群で0.5%でした4。肺塞栓症について、リンヴォック(15 mg)群で1例の報告があり、プラセボ群では報告がありませんでした4。非致死性の主要な心血管系イベント(MACE)と判定された例がリンヴォック(15 mg)群で1例報告されました(急性心筋梗塞)4。プラセボ群ではMACEの報告はありませんでした4。帯状疱疹については、リンヴォック(15 mg)群で3例(1.4%)、プラセボ群で2例(0.9%)の報告がありました6。プラセボ群で1例の死亡が報告されました(交通事故による)4。
米国において関節症性乾癬(乾癬性関節炎)に対するウパダシチニブの使用は承認されておらず、食品医薬品局(FDA)による本剤の安全性および有効性の評価が現在進行中です。
米国リウマチ学会2021年次総会の抄録は、こちらからご覧になれます。
関節症性乾癬(乾癬性関節炎)について
関節症性乾癬(乾癬性関節炎)は、多様な病態をもつ全身性炎症性疾患で、関節や皮膚などの複数の領域に特徴的な症状が現れます7。関節症性乾癬(乾癬性関節炎)では、免疫系が引き起こす炎症によって、乾癬に関連する皮膚病変をはじめ、痛み、疲労および関節のこわばりが生じることがあります7,8。乾癬患者さんの約30%に関節症性乾癬(乾癬性関節炎)が発現します9,10。
SELECT-PsA 1試験について11,12
SELECT-PsA 1試験は、1種類以上の非生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬(non-bDMARD)で効果不十分または不耐容であった中等症から重症の活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎)の成人患者さんを対象に、プラセボおよびアダリムマブと比較し、リンヴォックの安全性および有効性を評価するためにデザインされた第III相、多施設共同、無作為化、二重盲検、実薬・プラセボ対照試験です。患者さんはリンヴォック15 mg群、リンヴォック30 mg群、アダリムマブ40 mg(隔週)群またはプラセボ群に無作為に割り付けられました。プラセボ群は、24週時にリンヴォック15 mg群またはリンヴォック30 mg群のいずれかに切り替えられました。
主要評価項目は、投与12週時にACR20改善を達成したリンヴォック15 mg群またはリンヴォック30 mg群の患者さんの割合とし、プラセボ群の患者さんと比較しました。本試験の長期継続投与期間が進行中です。本試験の詳細な情報は、www.clinicaltrials.gov(NCT03104400)で閲覧可能です。
SELECT-PsA 2試験について11,13
SELECT-PsA 2試験は、1種類以上の生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬(bDMARD)で効果不十分または不耐容であった中等症から重症の活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎)の成人患者さんを対象に、リンヴォックの安全性および有効性を評価するためにデザインされた、第III相、多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験です。患者さんは、リンヴォック15 mg群、リンヴォック30 mg群またはプラセボ群に無作為に割り付けられ、プラセボ群は、24週時にリンヴォック15 mg群またはリンヴォック30 mg群のいずれかに切り替えられました。
主要評価項目は、12週間の投与後にACR20改善を達成した患者さんの割合とし、プラセボ群の患者さんと比較しました。本試験の長期継続投与期間が進行中です。本試験の詳細は、www.clinicaltrials.gov(NCT03104374)で閲覧可能です。
リンヴォック(R)(ウパダシチニブ)について
アッヴィの科学者が発見し開発したリンヴォックは、選択的なヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬で、複数の免疫関連炎症性疾患を対象に研究が行われています。酵素および細胞アッセイにおいて、JAK-2、JAK-3およびTYK-2と比較してJAK-1に対しより強い阻害能力を示しました11。特定のJAK酵素の阻害と治療有効性の関連性についてはまだ解明されていません。リンヴォック15 mgは、中等症から重症の活動性関節リウマチの成人患者さんの治療薬として米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けています。また、リンヴォック15 mgは中等症から重症の活動性関節リウマチの成人患者さん、活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎)の成人患者さん、活動性強直性脊椎炎の成人患者さんの治療薬として、欧州委員会の承認を受けています。リンヴォック15 mgまたは30 mgは、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の成人患者さん、リンヴォック15 mgは中等症から重症のアトピー性皮膚炎の青少年患者さんの治療薬として欧州委員会の承認を受けています。関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、体軸性脊椎関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、巨細胞性動脈炎、高安動脈炎を対象とするリンヴォックの第III相試験が進行中です14-21。
リンヴォック(R)(ウパダシチニブ)に関する重要な安全性情報11
米国におけるリンヴォックの使用および重要な安全性情報
リンヴォックは、中等症から重症の関節リウマチを有し、メトトレキサートで効果不十分または不耐容であった成人患者さんの治療に使用する処方薬です。18歳未満の小児に対するリンヴォックの安全性および有効性は確立されていません。
リンヴォックについて知っておくべき、最も重要な情報はどのようなものですか?
リンヴォックは、感染症と戦う免疫系の能力を弱める可能性がある薬剤です。何らかの感染症にかかっている場合は、担当の医療従事者(HCP)の許可がない限り、リンヴォックの服用を開始しないでください。
●リンヴォックを服用中の患者さんの一部に、結核(TB)および細菌、真菌、ウイルスが原因の全身に広がり得る感染症などの重篤な感染症が発生しています。これらの感染症による死亡例もあります。担当の医療従事者は、リンヴォックの投与を開始する前に、あなたの結核感染の有無を検査し、リンヴォックの投与期間中は、結核の徴候および症状の有無を注意深く観察する必要があります。帯状疱疹にかかるリスクが上昇する可能性があります。
●リンヴォックを服用中の患者さんに、リンパ腫および皮膚がんを含むその他のがんが発現する可能性があります。
●リンヴォックを服用中の患者さんの一部に、下肢または肺の静脈および動脈に血栓が生じる可能性があります。これにより、生命が脅かされる、または死に至る可能性があります。
●胃または腸に裂傷が生じるおそれがあります。一部の臨床検査結果に変化が生じることがあります。担当の医療従事者は、あなたがリンヴォックの服用を開始する前および服用期間中に、血液検査を行う必要があります。血液検査の結果に変化が認められた場合は、必要に応じて一定期間、リンヴォックの投与を中断することがあります。
リンヴォックの服用を開始する前に、担当の医療従事者にどのようなことを伝えるべきですか?
次のような場合は、担当の医療従事者に伝えてください。
●感染症の治療を受けている、治らないまたは再発を繰り返す感染症がある、または次のような感染症の症状がある場合。
○熱、発汗、悪寒
○息切れ
○皮膚の熱感、発赤、疼痛または身体の痛み
○筋肉痛
○疲労感
○血液の混じった痰
○下痢または胃痛
○咳嗽
○体重減少
○排尿時の灼熱感または通常より頻繁な排尿
●結核にかかっている、または結核にかかっている人と濃厚接触したことがある場合。
●何らかのがん、B型肝炎またはC型肝炎、帯状疱疹、下肢または肺の静脈血栓、憩室炎(大腸の一部の炎症)、胃潰瘍または腸の潰瘍の既往歴がある場合。
●肝機能障害、血球数の減少、糖尿病、慢性肺疾患、HIV、免疫系の弱体化など、他の病状がある場合。
●特定の種類の真菌感染にかかるリスクが上昇する地域、例えば、オハイオ川流域、ミシシッピ川流域、南西部に在住、住んでいた、または旅行したことがある場合。これらの地域に行ったことがあるか不確かな場合は、担当の医療従事者にご相談ください。
●最近ワクチン接種を受けた、またはワクチン接種を受ける予定がある場合。リンヴォックを服用する患者さんは生ワクチン接種を受けてはいけません。
●妊娠している、または妊娠を計画している場合。動物試験の結果を踏まえると、リンヴォックは胎児に悪影響を及ぼすおそれがあります。担当の医療従事者は、あなたがリンヴォックの服用を開始する前に、妊娠しているかどうかを検査します。効果的な避妊を行い、リンヴォックの服用期間中および最終服用後少なくとも4週間は妊娠を避けてください。
●授乳中である、または授乳を予定している場合。リンヴォックは、母乳に移行する可能性があります。リンヴォックの服用期間中および最終服用後少なくとも6日間は授乳しないでください。
処方薬、市販薬、ビタミン剤、ハーブサプリメントを含める服用中の薬剤をすべて、担当の医療従事者にお伝えください。リンヴォックと他の薬剤が互いに作用し合い、副作用を引き起こすおそれがあります。
特に、次のような薬剤を服用している場合は、担当の医療従事者にお伝えください。
●真菌感染または細菌感染に対する薬剤
●リファンピシンまたはフェニトイン
●免疫系に影響を及ぼす薬剤
これらの薬剤を服用しているか不確かな場合は、担当の医療従事者または薬剤師にご相談ください。
リンヴォックの服用開始後は、どのようなことを担当の医療従事者に伝えるべきですか?
次のような場合は、直ちに担当の医療従事者に連絡してください。
●何らかの感染症の症状があらわれた場合。リンヴォックを服用することで、感染症にかかりやすくなる、または既にかかっている感染症を悪化させることがあります。
●リンヴォックの服用期間中に、次のような血栓の徴候または症状があらわれた場合。
○腫脹
○突然の原因不明の胸痛
○下肢の疼痛または圧痛
○息切れ
●発熱または腹痛が治まらない場合、および排便習慣が変化した場合。
リンヴォックによくみられる副作用はどのようなものですか?
よくみられる副作用には、上気道感染(感冒、副鼻腔感染)、悪心、咳嗽、発熱があります。これらの他にも、リンヴォックで生じ得る副作用はあります。
リンヴォックは、1日1回、食前または食後に服用します。錠剤を割ったり、砕いたり、すり潰したり、噛み砕いたりしないでください。担当の医療従事者の指示どおりにリンヴォックを服用してください。
本情報は、リンヴォックについて知っておくべき最も重要な情報です。詳しい情報については、担当の医療従事者にお尋ねください。
処方薬の副作用を米国食品医薬品局に報告することが奨励されています。
http://www.fda.gov/medwatchをご覧いただくか、1-800-FDA-1088にお電話ください。
薬剤の支払いが困難な場合は、アッヴィがご支援できるかもしれません。
AbbVie.com/myAbbVieAssistで詳細をご確認ください。
リンヴォックについての詳細な処方情報および患者向け医薬品ガイドをご参照ください。
世界各国で処方情報は異なります。完全な情報は各国の製品表示をご参照ください。