EYの調査「Decoding the digital home(デジタルホームを解き明かす)」(以下、「本調査」)の第二回目の結果によると、調査世帯の59%がコロナ禍においても通信事業者はうまく対応したと考えている一方で、通信事業者が提供するサービスと顧客が必要とするサービスの間に「コネクションの悪さ」が存在することが明らかになりました。一般的にプロバイダーは他社との差別化要因としてブロードバンドの回線スピードを宣伝していますが、調査回答者の52%がブロードバンドのスピード以上に安定性が重要だと考えています。また、46%の世帯が、費用をかけてまでより回線スピードの速いパッケージにアップグレードする必要はないと考えています。一方で25%の回答者が、ブロードバンドのスピードが実際に何を意味するのか分からないと述べています。
EY Japan テクノロジー・メディア &エンターテインメント・テレコム・コンサルティングリーダー 尾山 哲夫は次のように述べています。 「日本の消費者は一部のヘビーユーザーを除き、現状の4Gで満足しており、5Gの普及が期待されたほど進んでいません。これは5Gによって「感動」を感じられる「ソフト」の不足によりものだと考えています。 今後、企業が5Gにより“桁違いの品質、感動”を実感できるソフト(ゲーム、ストリーミング映像など)を開発して“顧客提供価値”を向上することが5G普及のポイントになると考えています」
〈EYについて〉 EY | Building a better working world EYは、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」をパーパスとしています。クライアント、人々、そして社会のために長期的価値を創出し、資本市場における信頼の構築に貢献します。 150カ国以上に展開するEYのチームは、データとテクノロジーの実現により信頼を提供し、クライアントの成長、変革および事業を支援します。 アシュアランス、コンサルティング、法務、ストラテジー、税務およびトランザクションの全サービスを通して、世界が直面する複雑な問題に対し優れた課題提起(better question)をすることで、新たな解決策を導きます。
〈本調査について〉 「Decoding the digital home(デジタルホームを解き明かす)」は、オンライン調査に基づいて作成されています。本オンライン調査はEYのために行われるもので、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、英国、米国の18,0000以上の世帯が調査対象となっています。本年度の調査は、2020年12月と2021年1月に行われました。本調査は、家庭で体験するテクノロジー、コネクティビティ、コンテンツに対して、およびそうした製品やサービスを提供する企業に対して、消費者がどのように態度を変化させているかを理解することを目的としています。