2018年2月1日



真宗大谷派(東本願寺)



親鸞とその思想に多角的視野から迫る、真宗文庫「親鸞」全10巻が発売



 真宗大谷派(京都・東本願寺)は、2月28日、東本願寺出版(真宗大谷派宗務所出版部)より、「親鸞」をテーマとする文庫5冊を発売します。

 2011年に宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念出版として、筑摩書房より発行した『シリーズ親鸞』の文庫版です。「親鸞」に注目が集まる昨今、真宗大谷派の寺院や門徒だけでなく、広く多くの方に読んでいただくために、読みやすく持ち運びしやすい文庫判で、東本願寺出版があらためて発行することとなりました。昨年7月に既に5冊発売しており、今回全10巻がそろいます。

 浄土真宗の開祖である親鸞とその思想を、真宗学、歴史学や仏教学研究の第一人者10人に執筆いただき、さまざまな文献や史・資料から親鸞とその思想を多角的に考察します。

 没後750年を経てもなお、『歎異抄』などをとおして、現代人の心に響く数多くの言葉を遺した親鸞ですが、親鸞が念仏の教えに出遇った喜びを多くの人びとへ伝えるために歩んだ足跡をみつめ、また、親鸞の教えに出遇った多くの先人の歩みにたずねることで、あらためて、今生きている自分自身の在り方を考えさせられます。



 これら書籍の情報は、東本願寺出版の書籍情報サイト「東本願寺出版ホームページ」にてご覧いただけます(下記にURLを記載)。書籍の内容を一部閲覧できる立ち読み機能を設けており、発売前に内容を確認できて便利です。

 1冊定価750円(税別)、上記ホームページのほか、東本願寺境内のお買い物広場、もしくは最寄りの書店でご注文いただけます(書店員に書籍名、部数等をお伝えください)。書店各位へはトーハンもしくは日販経由で搬入いたしますので下記連絡先までお問い合わせください。



真宗文庫「親鸞」全10巻の詳細は以下のとおり。



2月28日発売

●親鸞の伝記―『御伝鈔』の世界―

草野顕之(著) 262頁

覚如執筆の親鸞の伝記『親鸞伝絵』。その現存する異本の考証と各地の伝承の分析を通じ、親鸞の実像に迫る。



●親鸞の説法―『歎異抄』の世界―

延塚知道(著) 328頁

親鸞の語録『歎異抄』をとおして真宗の精髄を読み解き、私たちが『歎異抄』の心にいかに救われるかを考える。



●親鸞から蓮如へ 真宗創造―『御文』の発遣―

池田勇諦(著) 306頁

戦国乱世の中、蓮如が人びとに送り届け、無数の真宗門徒を生んだ『御文』の精神を読み解き、蓮如の思想的歩みに迫る。



●近代日本と親鸞―信の再生―

安冨信哉 (著) 326頁 

未曾有の危機にあった近代日本仏教界において、親鸞の信に自らの生命の糧を見出し、近代教学を模索した先覚者たちの群像にたずねる。



●現代と親鸞―現代都市の中で宗教的真理を生きる―

本多弘之 (著) 340頁

親鸞の説く浄土真宗は現代人にどう関わり得るのか。幅広い視野のもと、他力の信念に回帰することの大切さを説く。



2017年7月20日発売

●歴史のなかの親鸞―真実のおしえを問う

名畑崇(著) 334頁

法然から親鸞へ受け継がれた「宗教改革」の実像を、実証的歴史学の視点からあきらかにする。



●親鸞が出遇った釈尊―浄土思想の正意

小川一乘(著) 272頁

釈尊による≪縁起の道理≫の発見とその展開とを跡づけながら、親鸞の浄土思想の中核へと導く。



●釈尊から親鸞へ―七祖の伝統

狐野秀存(著) 318頁

釈尊から法然に至る真実の仏教の伝承を、七高僧のこころのなかに読み取り、親鸞の真宗仏教への思いをたどる。



●親鸞の仏道―『教行信証』の世界

寺川俊昭(著) 290頁

親鸞が自ら書き記した『教行信証』を手掛かりに、親鸞の思想と信念を尋ねる。



●親鸞の教化―和語聖教の世界

一楽真(著) 296頁

親鸞が課題とした「教化」について、『三帖和讃』など、和文で綴られた著作(和語聖教)を通して尋ねる。



【書籍のご注文に関するお問い合わせ】

[TEL]075-371-9189

[FAX]075-371-9211

[東本願寺出版URL]http://higashihonganji-shuppan.jp/







情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 親鸞とその思想に多角的視野から迫る、真宗文庫「親鸞」全10巻が発売