【ブラジル】ボベスパ指数 103704.28 -0.24%
23日のブラジル市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比245.18ポイント安(-0.24%)の103704.28で取引を終えた。104429.6から103518.2まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。成長予想の下方修正が嫌気された。国際通貨基金(IMF)はこのほど、2019年のブラジルの成長予想をこれまでの1%-1.5%から0.8%に下方修正した。一方、指数の下値は限定的。米中通商摩擦への懸念がやや後退していることや米株高などが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2701.06 +0.63%
23日のロシア株式市場は9日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比16.81ポイント高(+0.63%)の2701.06で取引を終了した。2683.39から2709.24まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢となった。また、米中通商摩擦への懸念がやや後退していることも支援材料。外電によると、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は来週にも中国を訪問する可能性があるという。

【インド】SENSEX指数 37982.74 -0.13%
23日のインドSENSEX指数は4日続落。前日比48.39ポイント安(-0.13%)の37982.74、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同15.15ポイント安(-0.13%)の11331.05で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤はマイナス圏に転落した。インドが財政破綻に陥る可能性があるとの懸念が圧迫材料。政府関係者はこのほど、インドが財政破綻に陥る可能性があると警告し、対策を取る必要があると強調した。また、モンスーン(雨季)の降雨不足に伴うインフレ率の加速観測なども引き続き嫌気された。

【中国本土】上海総合指数 2899.94 +0.45%
23日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.97ポイント高(+0.45%)の2899.94ポイントと反発した。

米中貿易問題を巡る警戒感がやや後退する流れ。香港英字紙は22日、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は、通商交渉のため中国を来週訪問する可能性がある」と関係者の話として伝えた。対面での協議再開は、6月の米中首脳会談以来となる。また、トランプ米大統領が華為技術(ファーウェイ)の規制緩和を示唆したこともプラス材料だ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は9日ぶりに反発、連日の下落で値ごろ感が強まる