7日の香港市場は値下がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比272.22ポイント(0.89%)安の30323.20ポイントと5日続落し、本土企業株で構成されるH株指数が253.31ポイント(2.00%)安の12433.29ポイントと3日続落した。売買代金は2183億3700万香港ドルと高水準が続いている(6日は2580億1800万香港ドル)。

本土株の大幅続落が逆風。昨夜の米株高などを好感し買い先行したものの、この日の本土株が下げ幅を広げるなか、香港の各指数も下落に転じた。金融管理の厳格化に対する懸念が再燃している。中国人民銀行(中央銀行)は6日、2日間にわたる年次工作会議の終了後に内容を報告し、金融リスクを抑制する方針を改めて表明した。

指数構成銘柄では、本土系不動産株の下げが目立つ。ハンセン指数構成の華潤置地(1109/HK)が7.3%安、中国海外発展(688/HK)が4.9%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.0%安、H株指数構成の万科企業(2202/HK)が4.1%安で引けた。前述した会議のなかで、人民銀が不動産向け金融などに対する管理強化の方針を打ち出したことが嫌気されている。

H株金融セクターも軒並み安。中信銀行(CITICバンク:998/HK)が5.3%、招商銀行(3968/HK)が5.3%、中国建設銀行(939/HK)が2.6%、新華人寿保険(1336/HK)が3.2%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.6%ずつ下落した。

半面、消費関連セクターは物色される。即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.3%、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が1.7%、大手ビールメーカーの華潤ビールHD(291/HK)が1.6%ずつ上昇した。

本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.82%安の3309.26ポイントで取引を終えた。銀行株と不動産株が安い。鉄鋼や非鉄の素材株、空運株、消費関連株、保険株、証券株なども売られた。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 7日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で5日続落、本土系不動産セクターに売り