2025年12月期の業績達成に向けて、引き続きセールス・マーケティング体制を強化する。これは前期以前から続く人材投資の目的の1つである。セールス・マーケティングに求める人材は、顧客の基本的なニーズをくみ取りながら要件定義や設計を行い、ビジネスソリューションレベルの提案としてまとめ上げ、受注後はプロジェクト・マネジメントを行うセールス・エンジニアとしての能力を持つ人材である。同社では独自の研修制度を備え、1年半~2年程度の習熟期間で人員の戦力化を図っており、業績拡大に必要な当面の営業活動を支える陣容として100名体制を目標としている。前期は14名を新規採用した一方で、退職者数が一定数発生したことや、一部人員を配置転換したため、前期末時点では69名と伸び悩んだ。社員研修期間中の習熟度を測り評価を可視化する意味で、成長過程における経験値を人事評価に反映させたり、能力評価をスキルマップに基づいて行うなどの人事評価の改善を図るほか、採用制度や教育体制を随時見直している。また前期には成長戦略実現を目的として人材開発センターを設置した。セールス・マーケティング人材育成のほか、「Security System Lab」における高度なセキュリティサービス提供に向けた研究開発支援が期待される。これら施策により年間15~25名の採用と人材育成を推進し、早期に100名体制の構築を目指す。