a) 起点の違い 新卒採用市場において、就活生は卒業に伴い毎年入れ替わるため、各学生にとって就職活動は一度きりの活動である。一方で、企業は毎年新卒採用を行っているため、新卒採用に関するナレッジが蓄積されやすい状態にある。このため、就職活動を行う学生と企業との間には情報格差があり、情報の非対称性が生じやすい構造となっている。
b) 構造の違い これまで多くの就活生及び企業に利用されてきたエントリー型の就職ナビサイトにおいては、企業と比べて情報量及び経験量が少ない学生からアプローチするサービスであったため、認知度やブランド力の高い企業に対して応募が集まる傾向にあった。一方、企業側も応募学生について偏差値や在籍大学といった学歴などで選別する傾向があった。このようにエントリー型サービスは、特定の軸を頼りに確率論的にマッチングを発生させる構造にあった。