翻訳センター<2483>は10日、2019年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比13.0%増の120.08億円、営業利益が同12.2%増の9.00億円、経常利益が同11.4%増の9.05億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.2%増の6.30億円となった。売上高、利益ともに過去最高を更新した。

翻訳事業の売上高は前期比12.0%増の85.06億円となった。特許分野では、主要顧客の特許事務所からの受注が好調に推移し、企業の知的財産関連部署との取引も順調なことから、売上高は同13.7%増の21.39億円となった。医薬分野では、国内外の製薬会社からの安定した受注に加え、CRO(医薬品開発受託機関)との取引が順調に推移し、売上高は同5.5%増の28.97億円となった。工業・ローカライゼーション分野では、メディア総合研究所が連結対象に加わり、売上高は同21.6%増の27.25億円となった。金融・法務分野では、企業の管理系部署との取引が堅調なことから、売上高は同1.9%増の7.44億円となった。

派遣事業の売上高は前期比5.7%増の11.92億円となった。金融関連企業やITサービス関連企業、医薬品関連企業からの求人が順調に推移した。

通訳事業の売上高は前期比11.3%増の10.39億円となった。大手情報通信関連企業や医薬品関連企業、IR通訳案件などの受注が好調に推移した。

コンベンション事業の売上高は前期比36.3%増の6.77億円となった。「第8回太平洋・島サミット」、「第5回国際女性会議WAW!/W20」などの国際会議や「第49回日本人工関節学会」などの医学会案件の受託・運営が寄与した。

その他の売上高は前期比27.0%増の5.93億円となった。外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行う外国出願支援サービスが好調に推移したことに加え、メディア総合研究所のIT事業の売上が加わった。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.9%増の126.00億円、営業利益が同14.3%増の10.30億円、経常利益が同13.8%増の10.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.9%増の6.80億円を見込んでいる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 翻訳センター---19年3月期は2ケタ増収増益、売上高、利益ともに過去最高を更新