■中長期の成長戦略

● ヴェリタス・インベストメントをM&A
AMBITION<3300>は、2017年10月3日に投資用デザイナーズマンションを開発・販売するヴェリタス・インベストメントの全株式を取得することを発表した。

ヴェリタス・インベストメントは、東京 23 区のプレムアムエリアと呼ばれる地域を中心に投資用マンションの開発及び販売をしており、この領域におけるリーディングカンパニーの1社。「ヴェリタス」は「本物」を意味するように、高付加価値で個性的なマンションを手掛けるプロ集団として定評がある。世界的なインテリアデザイナー森田恭通(もりたやすみち)氏やトップモデルとして活躍する押切もえ(おしきりもえ)氏、日本を代表する女性写真家・映画監督でもある蜷川実花(にながわみか)氏などがプロデュースするデザイナーズマンションの開発実績がある。

同社とヴェリタス・インベストメントは以前から、ヴェリタス・インベストメントが開発したマンションの約半分を同社がサブリースするという関係を築いてきており、そもそも事業の親和性は高い。同社にとっては主力のプロパティマネジメント事業においてサブリース物件をさらに確保する狙いがある。ヴェリタス・インベストメントにとっては、アンビショングループに加わることで、さらに入居者ニーズにマッチしたマンションの企画開発が可能となり、販売や賃貸などの出口も大幅に強化される。

株式の取得価額は、合計で3,478百万円(アドバイザー料含む)。株式取得にかかる資金は、金融機関からの借入、従前借り入れた資金、エボラブルアジア<6191>による第三者割当出資(6月)による資金などを支払原資とする予定である。

今回のM&Aにより、同社は不動産の開発・販売から管理・リーシングまでの一気通貫サービスを提供できる、売上高200億円を超える不動産グループとなる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 アンビション Research Memo(7):ヴェリタス・インベストメントをM&A