2017年3月期において弊社が注目していたことの1つに、インバウンド需要に頼らない収益構造の確立がある。逆に言えば、EC売上高を順調に伸ばせることができるかどうかだ。この点、2017年3月期のEC売上高は前期比20.4%増の15,694百万円に達し、店舗売上高が前期比3.8%減の9,301百万円にとどまったのとは対照的な結果となった。EC売上高の増加の背景には、同社が進めるOne to Oneマーケティングの効果や、時計事業において、EC取引がこれまでよりも成長のステージを一段上がったとみられることなどがあると弊社では考えている(これらについての詳細は後述する)。