*05:42JST NY株式:NYダウは127ドル高、バイデン大統領の選挙撤退やハイテクの回復が支援 米国株式市場は反発。ダウ平均は127.91ドル高の40,415.44ドル、ナスダックは280.63ポイント高の18,007.57で取引を終了した。

バイデン大統領の選挙戦撤退を受け、不透明感が緩和し寄り付き後、上昇。ダウはトランプ前大統領の勝利を想定した買いが後退し、一時下落に転じたが、ハイテクが支え底堅く推移した。ナスダックは値ごろ感からの買いにハイテクが回復し、終日堅調に推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。

半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇。ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)は国内店舗での5ドルセットの販売が好評で客足の伸びにつながったため、8月末まで販売期間を延長する計画を発表し、上昇。競合のウエンディーズ(WEN)は下落した。玩具会社のマテル(MAT)は投資会社が同社に合併案を提示したとの報道を受け大幅上昇した。通信のベライゾン(VZ)は第2四半期決算で営業収入が予想を下回り、下落。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は署名投資家のバフェット氏が運営する保険のバークシャー(BRK)が同社株の保有を減らしたとの報道を受けて、売られた。

また、サイバーセキュリティサービス会社のクラウドストライク(CRWD)は先週のシステム障害の影響が今週もくすぶり、さらに、顧客にハッキングリスクを警告、アナリストが投資判断を引き下げ、下落。競合のパロアルトネットワーク(PANW)やセンチネルワン(S)などは続伸。航空会社のデルタ(DAL)はクラウドストライク(CRWD)のフトウエア更新で19日に発生したシステム障害からの復旧が遅れ、大規模欠航が続いたことが嫌気され、下落。

取引終了後に半導体メーカーのエヌエックスピー・セミ(NXPI)は第2四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られている。一方、鉄鋼メーカーのクリーブランド・クリフス(CLF)や地銀のザイオンズ・バンコーポレーション(ZION)はそれぞれ四半期決算の内容が予想を上回り、時間外取引で買われている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは127ドル高、バイデン大統領の選挙撤退やハイテクの回復が支援