14日の米国長期債相場は続落。この日発表された9月小売売上高は前月比横ばいとなり、10年債利回りは一時低下したが、その後発表された10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は59.8に改善し、1年期待インフレ率速報値は5.1%で前月の4.7%を上回ったことから、長期債などの売りが活発となった。

CMEのFedWatchによると、14日時点で12月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が4.50-4.75%となる確率は67%程度。2023年1月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.75-5.00%以上となる確率は81%程度。10年債利回りは一時3.848%近辺まで低下したが、ニューヨーク市場の後半にかけて4.029%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて4.018%近辺で推移。

イールドカーブは、スティープニング気配。2年−10年は-47.10bp近辺、2−30年は-49.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.50%(前日比:+4bp)、10年債利回りは4.02%(前日比+8bp)、30年債利回りは、3.99%(前日比:+7bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は続落、10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は予想を上回る