米国株式市場は下落。ダウ平均は90.55ドル安の36398.08ドル、ナスダックは24.65ポイント安の15741.57で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想以上に減少したほか、12月シカゴ購買部協会景気が予想を上回り回復期待に、寄り付き後、上昇。ダウは日中取引で過去最高値を更新した。その後、高値からの利益確定売りに加え、疾病管理予防センター(CDC)が新型コロナのオミクロン変異株急拡大を受けて、クルーズ船利用の警告レベルを4段階の最高に引き上げワクチン接種済みでもクルーズ船の利用を避けるよう勧告したため、強い回復への期待感が後退し、下落に転じた。セクター別では不動産、医薬品・バイオテクが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。

スーパーマーケットチェーンのクローガ—(KR)は10億ドル規模の自社株買い計画を発表し上昇。メディアのバイアコムCBS(VIAC)は動画配信コンテンツに1150億ドル投じる計画が報じられ上昇した。一方、半導体のマイクロン(MU)は中国西安の都市封鎖がDRAM生産に影響を与える可能性を警告し下落。航空会社のジェットブルー(JBLU)はオミクロン変異株流行拡大で、1月中旬までの1280便の欠航を発表し、売られた。医薬品メーカーのバイオジェン(BIIB)は同社が身売り交渉中との報道を買収先と報じられていた韓国のサムスングループが否定したため、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はモデル3、S型車約50万台近くのリコールを発表し下落した。また、製薬メーカーのテバファーマ(TEVA)は同社がオピオイド蔓延をけん引したとのNY州陪審員評決を嫌い下落。

食品医薬品局(FDA)は12-15歳の子供に対するファイザ—ワクチンの追加接種を承認する計画だと報じられた。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ90ドル安、利益確定売りに押される