14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円13銭から109円53銭まで下落して、109円67銭で引けた。8月米消費者物価コア指数(CPI)は前月比+0.1%の低い伸びにとどまったため、連邦準備制度理事会(FRB)の資産購入縮小は先送りされるとの見方で長期金利は低下し、ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1846ドルまで上昇後、1.1800ドルまで反落し、1.1804ドルで引けた。ユーロ・円は130円20銭まで上昇後、129円37銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3913ドルまで上昇後、1.3804ドルまで下落した。良好な雇用関連指標を受けたポンド買いが続いたが、英国のジョンソン政権が冬場に向けた新型コロナウイルス対策を発表し、50歳以上の国民やコロナに脆弱なグループに対しブースター(追加免疫)接種を来週から開始することや、緊急時対応策として、状況次第でロックダウンも除外しないとしたため、警戒感からポンド売りが強まった。ドル・スイスは0.9220フランから0.9181フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米8月コアCPIの伸び率鈍化でQE縮小先送り観測強まる