米連邦準備制度理事会(FRB)は来週予定されているパウエル議長の議会証言を前に、金融政策報告を発表した。その中で、ワクチンの普及が経済の強い進展を支援したと指摘。同時に、昨年の深刻なリセッションから立ち直り、大きな進展が見られるまで、支援を続ける計画を再表明した。さらに、材料や人手不足が成長を抑制していると加えた。

また、インフレの見通しで、上方リスクが上昇したと認めた。インフレの上昇は短期的な要因によるものとの考えを繰り返したうえで、もし、高インフレが収まらず持続的に期待値を引き上げたならば、金融政策を修正する可能性があると指摘した。

パウエル議長は14日に下院金融サービス委員会の公聴会、15日に上院金融委で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言を予定している。

本日の米国債相場は反落。10年債利回りは1.33%から1.36%まで上昇し、6日来の高水準となった。ドル・円は110円15-20銭で高止まりとなった。


<KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドル・円高止まり、FRBはインフレ見通しで上方リスク上昇を認識=金融報告