米国株式市場は上昇。ダウ平均は9.02ドル高の34292.29ドル、ナスダックは27.83ポイント高の14,52834で取引を終了した。住宅価格指数が過去最大の伸びを記録したほか、6月消費者信頼感指数もパンデミック前の水準を回復するなど経済指標の強い結果を受けて、寄り付き後、上昇。しかし、引けにかけて、月末、四半期末、半期末を控え利益確定の売りに押され、上げ幅を縮小。ナスダック総合指数は小幅高ながら連日、史上最高値を更新して終了した。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、公益事業、銀行が下落。

バイオのモデルナ(MRNA)は同社製コロナウイルスワクチンが、デルタ変異株に対する抗体を作り出す作用があると発表し、上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)や運送会社のフェデックス(FDX)はアナリストの投資判断引き上げを受けて、それぞれ上昇した。また、連邦準備制度理事会(FRB)によるストレステスト(健全性審査)で「合格」し、株主還元の制限が解除されることに伴い増配や自社株買い計画を発表したモルガン・スタンレー(MS)や四半期配当を6割増やしたゴールドマンサックス(GS)は、上昇。一方、シティグループ(C)は大手6行のうち、唯一配当を据え置いたため、下落した。

リッチモンド連銀のバーキン総裁はオンラインイベントで、労働市場の進展の道のりは長いと慎重な見解を示し、FRBが大規模緩和を当面維持する必要性を強調した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ9ドル高、強い経済指標を好感