米国株式相場は上昇。ダウ平均は2.27ドル高の27995.60ドル、ナスダックは133.67ポイント高の11190.32ポイントで取引を終了した。中国8月小売売上高が予想以上に回復したほかドイツの9月ZEW景気期待指数も20年ぶりの高水準に達するなど、世界経済の順調な回復が好感され寄り付きから上昇した。しかし、引けにかけては連邦準備制度理事会(FRB)の結果発表を明日に控えて一旦手仕舞う動きが広がり上げ幅を縮小した。セクター別ではメディア・娯楽が上昇した一方で、銀行が売られた。

動画配信のネットフリックス(NFLX)やブランドアパレル会社のVF(VF)はアナリストの投資判断引き上げが好感されそれぞれ上昇。また、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は8月の米中の既存店売上が7月に比べ回復したことが明らかになり上昇した。一方、銀行のシティグループ(C)はパンデミックで一時中断していた人員削減計画を再開することを明らかにし下落。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)は第3四半期の損失が29億ドルへと拡大すると警告し下落した。同業のロイヤルカリビアン(RCL)も売られた。また、電気トラックメーカーのニコラ(NKLA)は証券取引委員会(SEC)や司法省が不正告発を受けて、調査を行うとの見方が報じられ下落。

携帯端末アップル(AAPL)は新製品発表会で腕時計型端末のアップルウォッチシリーズ6や第8世代アイパッド、いくつかのサービスをまとめて提供する「アップルワン」などを発表した。但し5G対応の新型アイフォーンモデルの発表は新型コロナの影響により10月近辺に見送られている。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ2ドル高、世界経済の順調な回復を好感