米国株式相場は上昇。ダウ平均は372.68ドル高の26728.15、ナスダックは139.95ポイント高の8116.83で取引を終了した。米中高官が10月に通商協議を再開することが伝わり、米中貿易摩擦への懸念後退から買いが先行。8月ADP雇用統計が予想を上振れたほか、米長期金利も上昇し、投資家心理の改善から終日堅調となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で公益事業や食品・飲料・タバコが下落した。

米中貿易摩擦の懸念後退を受けて、マイクロン・テクノロジー(MU)やエヌビディア(NVDA)などの半導体セクターが堅調推移。米国債利回りの上昇により、シティ・グループ(C)、JPモルガン(JPM)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)などの金融関連株が軒並み買われた。ネットワーク・セキュリティのパロアルト・ネットワークス (PANW)は、決算内容が好感され上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、モルガン・スタンレーが中立の投資判断でカバレッジを再開し買われた。一方で、ビジネスチャットツールのスラック(WORK)は、弱気な業績見通しが嫌気され下落した。

食品メーカーのケロッグ(K)が、既存製品の改良版となる新たな代替肉製品を来年初めに発売する。代替肉は、気候変動や動物愛護の懸念、健康に対する関心の高まりから、ミレニアル世代やジェネレーションZ世代の消費者から人気を集めている成長性の高い分野であり注目したい。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ372ドル高、米中協議の再開を好感