米国株式相場は下落。ダウ平均は3.12ドル安の26449.54、ナスダックは4.15ポイント安の7996.08で取引を終了した。中国の1-3月期GDPが予想を上振れ、S&P500及びナスダックは買いが先行したものの、ダウは軟調な企業決算が嫌気され、売り先行で始まった。引き続き、1-3月期決算を見極めたいとの思惑や、米民主党が提案する国民皆保険制度を巡って医療関連銘柄が下落しており、終日もみ合う展開となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、一部地域での経済成長が確認されたが、相場への影響は限定的だった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や運輸が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

医療保険制度改革への警戒感からアンセム(ANTM)やシグナ(CI)、ユナイテッドヘルス(UNH)など医療保険銘柄が軒並み下落。ITサービスのIBM(IBM)は、クラウドや人工知能(AI)など将来性の高い事業の減収が嫌気され軟調推移。動画ストリーミングのネットフリックスは慎重な業績見通しが嫌気され売られた。一方で、携帯端末のアップルと特許侵害を巡る全ての訴訟を取り下げることに合意した半導体のクアルコム(QCOM)は、昨日に続いて大幅上昇。飲料メーカーのペプシコ(PEP)、大手行のモルガン・スタンレー(MS)、航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、決算内容が好感され上昇した。

金属大手のアルコア(AA)は、マーケット終了後に1-3月期決算を発表し、売上高は予想を下振れ、一株損失は予想より拡大した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ3ドル安、医療関連銘柄が相場の重し