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IMFが21日に発表した世界経済見通しで、2019年の成長率は+3.5%と、昨年10月時点での前回から下方修正された。中国政府は前日、2018年の成長率が1990年以来28年ぶりの低水準となったとしたほか、ユーロ圏やオセアニアなどでも軟調な経済指標が目立ち始め、世界経済に対する悲観的な見方が広がりつつある。そうした懸念から、本日のアジア市場では日経平均株価や上海総合指数が弱含んだ。また、欧米株式先物もマイナス圏で推移し、今晩の株安への警戒感から円買い地合いに振れ、ドル・円は109円30銭台に軟化した。
ただ、今晩の円買いは限定的となりそうだ。報道によると、米中両国は今月30-31日の予定で閣僚級の通商協議を開催する。トランプ政権は対中制裁関税引き下げを検討する一方、中国は貿易不均衡の是正に向け6年間にわたり米国からの輸入を拡大する方針。両国の貿易摩擦解消への思惑から株高に振れればドル・円は上昇基調に向かうだろう(そうしたなか、21日付カナダ紙の「米国がファーウェイCFOの身柄引き渡しを正式要請へ」との報道は気になるが)。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・9-11月ILO失業率(予想:4.1%、8-10月:4.1%)
・18:30 英・12月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+19億ポンド、11月:+72億ポンド)
・19:00 独・1月ZEW景気期待指数(予想:-18.5、12月:-17.5)
・24:00 米・12月中古住宅販売件数(予想:524万戸、11月:532万戸)
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