9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円88銭から107円97銭まで反落し、108円14銭で引けた。米追加利上げ観測は後退し、ドル売りが優勢となった。ブラード米セントルイス連銀総裁は「追加利上げが米国経済をリセッションに陥れる」と警告するなど数人の連邦公開市場委員会(FOMC)高官が利上げに慎重な発言をしたことに加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した12月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨でも、「追加利上げでさらに辛抱強くなる余地がある」とのメンバーの慎重な姿勢が確認された。

ユーロ・ドルは、1.1448ドルから1.1557ドルまで上昇し、1.1544ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が後退した。ユーロ・円は、124円46銭から125円09銭のレンジで上下に振れた。ポンド・ドルは、1.2729ドルから1.2804ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9813フランから0.9732フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米利上げペース減速の思惑でドル反落