- 週間ランキング
—----
※2018年11月12日22時に執筆
こんにちは、フィスコソーシャルレポーターのわらしべです。私はテンバガー(10倍株)にもなりえる成長株を発掘する切り口として「業態変化」を重要視しています。「業態変化」は企業が大きく成長するためのキーワードと考えられます。そういった観点からCVSベイエリア<2687>に注目してみたいと思います。
CVSベイエリア<2687> 東証一部
【コンビニ運営会社からコンビニ“も”運営している会社へ業態変化】
同社はこれまでコンビニ運営を事業の柱として事業展開してきましたが、コンビニ業界における出店競争の激化に伴いコンビニ事業の見直しを行っています。
平成30年3月1日にコンビニ事業の多くを株式会社ローソン及び株式会社ローソンアーバンワークスに会社分割、その移転利益として約35.4億円を今期決算業績に計上しています。従来107店舗を展開していましたが、事業譲渡後は直営8店舗でのコンビニ事業を展開しています。
【マンションフロントサービス・クリーニング事業・ホテル事業を展開】
同社はコンビニ以外の新規事業として、マンションフロント事業・クリーニング事業を展開、更に2009年秋より「BAY HOTEL」ブランドでの直営ホテル事業にも参入し、2015年夏からは新たな「ホテルセグメント」の創造を目指し「スマートホテル(ユニット型ホテル)」の展開を東京都心エリアで開始しています。
【固定資産の取得(ホテル増築)に関するお知らせを発表・東京五輪・ディズニー・インバウンドに対応】
同社は2018年11月9日の開示で「固定資産の取得(ホテル増築)に関するお知らせ」を発表。同社が運営しているJR京葉線市川塩浜駅(舞浜から2駅)前のビジネスホテル「CVS・BAYHOTEL本館」「CVS・BAYHOTEL新館」の隣接地に宿泊室数107室のホテルを増築することが明らかにされています。
増築の理由としては「訪日外国人観光客数が増加を続けていることに加え、2022年に近隣の大型テーマパークに新エリアの開業が予定されるなど、今後も舞浜地区を訪れる国内・海外からの観光客数は継続的に増加すると判断し、隣接地(現況:駐輪場)にホテルの増築を行うことを決議いたしました。本固定資産の取得(増築)により、当社が市川塩浜駅前で提供するホテルの総客室数は286室となることで、より一層の収益拡大を見込むほか、オペレーションの効率化や予約対応の柔軟化などの相乗効果による収益力の向上も見込んでおります。」と説明しています。
竣工は2020年夏と予定されていることから、東京ディズニーリゾートをはじめインバウンドの需要さらには2020年東京オリンピック客を取り込める可能性もあると思われます。
【年間配当予想は3.98%の高配当+年2回の株主優待・現金及び現金同等物残高51.62億円、新規事業展開に期待】
2018年11月12日の株価(終値)753円で配当利回りを試算すると、年間配当予想は「30円」ですから3.98%と高利回りであり、更に2月末日・8月末日には株主優待もあるので配当+株主優待でのトータルでの実質利回りは更に高まると思います。
同社の配当政策は「安定配当」更に年2回の株主優待も楽しめますからNISAでの長期保有にも適す業態変化で期待できる株と思っています。コンビニ事業の移転利益・固定資産売却利益等により同社の手元資金は潤沢と言えます。資金を活用した今後の新規事業展開に期待しています。
【2013年には「4,120円」をマーク、人気化すれば上値は高い】
同社の株価は3.98%の高配当の下支えもあって下値リスクは比較的少ないのではないかと思います。また、同社の時価総額は38.1億円(11月12日株価で計算)ですから同社の現金および現金同等物残高を考慮すると、現在の株価は過小評価といえるのではないでしょうか?
2013年には「4,120円」の高値をマークしており現在の株価「753円」の5.47倍に相当します。ひとたび人気化すれば上値は高いと考えられます。業態変化による利益体質の強化がはかられ、業績拡大路線が顕在化すれば、人気化することが期待出来ると思います。
株価753円(2018年11月12日終値)
—-----
執筆者名:わらしべ
ブログ名:テンバガーへGO!わらしべのブログ
<SF>